図3−2−2−1、図3−2−2−2、図3−2−2−3、図3−2−2−4、図3−2−2−5、図3−2−2−6、図3−2−2−7、図3−2−2−8に、反射法地震探査の現場モニター記録例を示す。図では、人工震源(バイブロサイス)から生成された弾性波を、地表に設置した240カ所の受振点で同時に観測した波形を並べて表示してある。横軸は受振点位置、縦軸は弾性波の到達時間(往復走時時間、秒)に相当する。参考のために、5万分の1の地形図上に発震点・受振点をマークした測線図を対比した。
記録例では、表層基底層を伝播した初動屈折波(直線的な波の並び)、及びその下の層の境界を伝播した初動屈折波が確認できる。初動屈折波は240チャンネルの展開全域にわたって観測されているが、測線北側の市街地(RP140〜285)ではノイズレベルが高くなっているため、初動が不明瞭になっている( 例えば図3−2−2−2,図3−2−2−3 )。
また測線中央部では初動のほかにいくつかの双曲線的な波の並びが確認でき、これらは地下からの反射波に相当する(図3−2−2−6では発震点付近RP.322で0.5秒辺りに認められる)。