宮城県(1997a)によると、周辺の地質状況から、ここでは下位より新第三紀中新世の高館層、旗立層、綱木層、新第三紀鮮新世の亀岡層、竜の口層、向山層、大年寺層が分布する。反射面の傾斜は、測線西側で最大45゜であるが、その東側では比較的緩くなっている。各地層は全体として大きな撓曲構造をなしているが、反射面は連続しており断層は存在しないとしている。
なお、宮城県(1997c)による速度解析結果と、宮城県(1997a)の地層分布を対比すると、各地層のP波速度はおおむね次のようになる。
・高館層より下位の地層(基盤岩類含む):3.6〜4.7km/sec
・旗立層:測線西端の浅部で2.4km/sec前後〜測線東端で3.5km/sec
・綱木層:2.4〜3.2km/sec
・向山層及び亀岡層間:1.9〜2.2km/sec
・大年寺山層:1.6〜1.8km/sec
・第四系:1.5〜1.6km/sec