(2)観測時間
前年度調査では観測時間を2時間に設定したが、本年度調査では、半径400m以下のアレーについては2時間以上、半径400mを越えるアレーについては4時間以上(K6では5時間以上)の観測時間を設定した。観測時間の延長措置によって、1ブロック当たりの時間長を大きく設定することが可能となり、観測微動に混入する高周波非定常ノイズの影響を相対的に軽減することができ、かつ周波数1.0Hz以下(周期1.0sec以上)の長周期微動を前年度よりも確実に把捉することが容易な観測状況を得た。また、レコーダの時刻較正について、前年度調査では本観測開始直前および同終了直後の2回のみ実施したが、本年度調査では観測時間を延長したことを考慮して、本観測中にも約1時間毎に時刻較正を行うようなスケジュールを組んだ。そのため、レコーダの計時精度については、前年度調査よりも今年度調査のほうが有利である。