前年度調査ではアレー半径(200m, 600m, 2000m)の3重同心円形アレーを設計したが、本年度調査ではアレー半径(50m, 100m, 200m, 400m, 800m, 1600m)の6重同心円形アレーを設定した。これは、後節5.4.1(1)でも述べるように、空間自己相関法で選択可能なアレー半径の分布を、前年度調査よりも一様かつ広範囲にするための措置である。図5−2−2−1に、6重同心円形アレーの概念図を示す。すなわち、アレー中心上に1ヶ所、および6重同心アレー円周上に3ヶ所ずつ、計19ヶ所に地震計を円対称的に設置する。
実際の設置場所の決定に当たっては、観測地点を中心とした同心円上に配置できるように、構造物や空洞直上、立入禁止場所、水上の場所等を避けるようにアレー中心を軸として同心円周上の3点を適宜回転させ、裸地やアスファルト道路、コンクリート舗装の場所を探し出した。アレー地点K4〜K10に対する詳細位置図(縮尺1/14,000)を図5−2−2−2、図5−2−2−3、図5−2−2−4、図5−2−2−5、図5−2−2−6、図5−2−2−7、図5−2−2−8に示す。本図中の「S」は小アレー、「M」は中アレー、「L」は大アレーをそれぞれ表す。また、アレー中心はアレー半径に関係なく共通なので、単に「1」とのみ表示する。
表5−2−2にアレー中心位置の緯度、経度を示す。
図5−2−2−1 微動アレー配置概念図(6重同心円形アレー)
表5−2−2 微動アレー中心位置の緯度経度(H13、H14)
図5−2−2−2 アレー地点K4 詳細位置図(縮尺 1/14,000)
図5−2−2−3 アレー地点K5 詳細位置図(縮尺 1/14,000)
図5−2−2−4 アレー地点K6 詳細位置図(縮尺 1/14,000)
図5−2−2−5 アレー地点K7 詳細位置図(縮尺 1/14,000)
図5−2−2−6 アレー地点K8 詳細位置図(縮尺 1/14,000)
図5−2−2−7 アレー地点K9 詳細位置図(縮尺 1/14,000)
図5−2−2−8 アレー地点K10 詳細位置図(縮尺 1/14,000)