RP1からRP51までの区間は、甲府市の中心街であり、公共機関、企業等のビルが密集している。測線となる国道358号線(平和通り)は、片側3車線で、中央分離帯および国道両側の歩道は植樹帯となっている。受振器は街路樹の植込みに設置した。またこの区間は全点バンチング設置(1個ずつの受振器を間隔を置かず、固めて隣接して設置する)となっている。
RP52からRP212までは平和通を離れ、西側の荒川河川敷沿いのサイクリングロードに沿って受振器を設置した。発震点については平和通り沿いに設けるため、オフセット発震となる。RP180付近で最大オフセット約330mとなる。平和通りは笛吹川の下曽根橋まで片側2〜3車線であるため、バイブロサイスの発震については問題ない。なおRP1からRP92までの甲府駅前から2.3kmの区間は市の中心街であり、交通量が激しいことから、警察の指導により、反射法・屈折法発震作業は夜間に行った。
RP213からはRP286までは、引き続きサイクリングロード沿いでの受振器設置であるが、平和通りに沿っているため、オフセットはほとんどない。
RP287からはサイクリングロードを離れ、国道358号線(平和通り)の歩道側路肩での受振器設置となる。RP309〜321は濁川,笛吹川を渡る橋の上であるためdead(未観測点)となっている。RP378〜387では境川村の間門集落を通過するため、受振器が広げられず、バンチング設置が多くなっている。RP390(標高264.8m)より南方は標高が徐々に高くなり、最南端のRP521では標高407.7mとなる。
測線南端付近のRP512〜RP521までの区間は、国道358号線を離れ、甲陽学園に通じる町道沿いの受振器設置となる。バイブロサイスの発震もこの町道に沿って行った。