2−3−6 解析結果

残差ブーゲー異常図によると、甲府盆地では負の強いブーゲー異常が認められる。この負の異常域は甲府盆地の形状とよく一致している。ブーゲー異常値は盆地南西端で最も小さくなっており、基盤が南西方向に傾斜していると推定される。また、盆地の西側および南東側の境界付近には断層が確認されているが、この断層よりも外側にブーゲー異常値の急変部があることから、これらの断層は逆断層であると考えた。

構造モデルを複雑にしすぎているきらいがあり、単純な構造モデルを考えた解析が必要であるとの調査委員会での指摘も受けているが、ここではひとまず、各断面の解析結果について述べ、その解析結果を基に、重力基盤面の三次元表示することを試みた(図2−3−19)。