アレーサイズ(アレー中心点と正三角形の頂点との距離)は、解析できる表面波の波長に関係してくる。どの波長の表面波を解析する必要があるかは探査地域の地下構造に依存する。
調査地域にS波速度構造に関する信頼できる既存資料がある場合には、S波速度構造モデルを推定して表面波(レイリー波)基本モードの位相速度を試算し、それを求めるのに必要な周波数範囲をカバーできるようなアレーサイズを検討することができる。今回は、既存資料から当調査地域の地下構造は釜無川周辺を底辺とし、東西方向に浅くなる盆状構造であることが推定されている。また、地震基盤深度が深度2,000mと推定されていることから、アレー半径を図5−5に示すように200m/800m/2,000mと設定した。
図5−5 微動アレー配置図