4−1 探査仕様

屈折法地震探査は、反射法地震探査測線で展開した全チャンネル(892チャンネル)を利用して、測線上の4点で発震を行った。反射法地震探査に比べ展開長が長く、微弱なエネルギーをできるだけ遠方まで記録するために、ノイズレベルの低い夜間(2月11日の夜間20:00から翌朝4:00)に作業を行った。

発震点はいずれも周りに民家のない舗装道路上に設置し、@VP1001:測線の西端 Loc.1から県道をさらに上った南伊奈ヶ湖沿いの道路、AVP1002:Loc.342から約20m南、BVP1003:Loc.606から約100m南、CVP1004:測線の東端Loc.892から約200m南東、の4箇所を設定した。

屈折法地震探査の調査仕様のうち、スイープ周波数は6−40Hz、スイープ回数はVP1002,VP1003では100回、測線両端のVP1001,VP1004では200回とした。スイープ長,バイブロサイス台数などその他の仕様は反射法地震探査の場合と同じである。

図4−1−1図4−1−2には4点の発震点それぞれの発震記録および初動読み取り位置を示す。西端の発震点VP1001およびVP1002では、発震点の東側では、初動の減衰が激しく、測線の東側までは初動が確認できない。しかしながらVP1003,VP1004の発震では測線の西端まで初動を追跡することができる。