(2)測線B−B’(図2−3−15)
甲府盆地をほぼ南北に横切る測線である。南側の境界部の曽根丘陵で断層が確認されている。断層付近にブーゲー異常値の急変部が位置し、盆地の外側に向かって重力値が急激に増加しており、逆断層の特徴を示している。北側に向かっては単調なブーゲー異常の増加が認められる。断面解析の結果では、測線の北端から距離程11kmまでは堆積層の厚さにあまり変化が認められないが、距離程11kmから南側では堆積層は徐々に厚くなり、距離程23km付近では約3000mの厚さを示している。盆地の南側境界部では逆断層となっており、約33度の傾斜を示している。