3−3−3 二次元比抵抗解析

見掛擬似比抵抗断面に基づき、MT法二次元解析によるインバージョンにより、地下の比抵抗構造を求めた。各ブロックには初期値として比抵抗(本解析では100Ω・m)を与えて、理論上の見掛比抵抗と解析位相を算出し、実際の測定結果との残差が小さくなるように自動的に比抵抗モデルを更新して、再度計算を行った。

解析パラメータは以下の通りである。

・ 固定ブロック : 0.25Ω・m値

(日本海に隣接した測点1の周辺部)

・ 使用データ : yx方向の見掛比抵抗及び位相

xy方向の位相

・ 水平方向のブロック幅 : 数km 〜 5 km

・ 深度方向のブロック幅 : 50m(地表近傍) 〜 数km(深度30km)

尚、本解析には、多くの探査で使用実績のある“ABIC最小化法による平滑化制約つきMT法2次元インバージョン”(産業技術総合研究所)プログラムを使用した。

計算結果(TMモード及びTEモード)を図3−11−1図3−11−2に示す。これらの計算結果に基づき、二次元モデルの比抵抗断面図(図3−12)を作成した。