(1)反射法とは
地表面での人工的な振動により発生した弾性波が地下に伝播する途中で地層境界面に入射すると、そのエネルギーの一部が反射して地表に戻ってきる。このような反射波は異なった物性(地震波速度・密度)をもつ地層の境界面で起こる。その強度(反射エネルギー)は、地層境界面での音響インピーダンス(地震波速度と密度との積)の差から定義される反射係数に比例する(図2−1−1)。地層境界面が広がりをもつと、その境界面に沿って反射波が連続的に生じることになる。このような反射波を地表面に敷設した受振器(小型地震計)で観測して、地下構造を解析する探査手法を反射法地震探査と呼ぶ(図2−1−2)。