(2)広角反射法

余震域において、バイブロサイス震源での屈折法・広角反射法データを用いて、地下深部からの広角反射を抽出し、反射法記録断面図を作成した。発破の観測データについては、弓ヶ浜半島の中央部から測線南端に至る反射点投影ラインを設定して反射記録断面図を作成した。その断面図上から、深度約55kmまでの深部反射波を抽出した。以下、その結果を記載する。

<バイブロサイス震源>

・ 余震域北部では深度13km〜18kmの区間に、余震域南部では深度11km〜14kmの区間に、明瞭な深部反射イベントが確認できた。

<発破観測データ>

深度断面図から、以下の深部反射イベントを抽出した(図1−4)。

・ 余震域南部で、深度11km〜12kmに存在する反射波(A)

・ 余震域北部で、深度13km〜14kmに存在する反射波(B)

・ 余震域北部で、深度約27km(モホ面相当深度)に存在する反射波(C)

・ 反射波−Cの南端に連続し深度約27km〜32kmの南傾斜の反射波(D)

・ 測線南端の外側(岡山県側)測線中央部までの区間で、深度45km〜55kmの北傾斜の超深部反射波(E)