本調査は、鳥取県西部地震の震源域を含む地域（余震分布域）及び異常震度を記録した弓ヶ浜半島部の地下構造を調査して地震発生機構の解明に資する基礎調査を得るとともに、地震動予測の基礎データを得ることを目的として、３年計画で実施しているものである。本年度は、その初年度として、反射法地震探査及び広角反射法・屈折法地震探査の現地調査を実施した。

本調査では、震源分布域での震源相当深度での断層面の形状や深部反射面並びに異常震度域での基盤構造構造形態を確認するために、大型のバイブロサイス（起振車）４台を震源する反射法及び屈折法・広角反射法を実施した。加えて、深部構造を把握するために、１００ｋｇ〜２００ｋｇの発破３点による屈折法・広角反射法の観測作業も実施した。

調査の実施にあたっては、「鳥取県西部地震関連の地下構造調査委員会」を設置し、調査計画、調査結果の評価などにおいて、専門的・技術的指導を受けた。