(2)b.データベース構造設計

a.で収集したボーリングデータを保存するためのデータベースの構造設計を行なった。データベースはマクロソフト社製のアクセス2002を基本として設計を行なった。

(2)深部地盤データの収集・整理

土研が保有するPS検層結果、その他の深部地盤データを収集し、データベースに取り込んだ。

(3)地震応答プログラム

以下、地盤応答解析プログラムの画面操作について説明します。

画面の説明に際しては、下記の表記方法で記述しました。

{ファイル}:メニューのクリックは{}で囲んで表示します

<OK> :ボタンのクリックは<>で囲んで示します。例はOKボタンをクリックです

[K] : キーボードのKボタンを押す操作です。

[Ctrl]+[V]:Ctrlキーを押しながらVキーを押す操作です。+で表示します

[Ctrl]、[T]:Ctrlキーを押した後、Tキーを押す操作です。

画面−1(初期画面)図2−1

画面の説明 

システム起動直後の画面です。メニュー構成を下表に整理します。表2−3−1表2−3−2表2−3−3表2−3−4

画面−2(新規プロジェクトの生成)図2−2

画面の説明

画面−1で{ファイル}、{新規プロジェクト}を行った時の画面です。プロジェクトのタイトルを日本語で分かりやすく設定します。<OKボタン>で画面−3になります。

画面−3(新規プロジェクトの生成2)図2−3

画面の説明

画面−2で新規プロジェクトの生成を行った時の画面です。計算ケースはゼロです。新規の計算ケースをクリックすると、画面−4が表示されます。

画面−4(新規計算ケース)図2−4

画面の説明

画面−3で<新規の計算ケース>を行った時の画面です。計算ケースのタイトルを設定します。また、通常計算か基盤層の計算かを選択できます。

画面−5(既存プロジェクトを開く)図2−5

画面の説明

画面−1で{ファイル}、{既存プロジェクトを開く}を行った時の画面です。デフォルトのデータフォルダーはオプションで設定したデータ保存先が表示されます。

プロジェクトファイルの拡張子はPRJとします。

画面にデータフォルダーに保存されているプロジェクトファイルの一覧が表示されます。表示方法を変更することもできます。

<プロジェクトの削除>で既存プロジェクトを削除することもできます。

開きたいプロジェクトを選択し、<開く>でシステムに読み込みます。

画面−6(データ設定画面)図2−6

画面の説明

画面−5で<開く>あるいは画面−4で<OK>を行った時の画面です。新規なら空白、既存のプロジェクトを読み込んだ時は既存のデータ設定が確認できます。

計算ケース枠内の<ボタン あるいは >ボタンで計算ケースを切り替えられます。

<計算ケースの切替>を行うと画面−7が表示されます。

現在の計算ケースの計算済みか未計算かが表示されます。計算済みの場合は、チェックボックスに印が入ります。計算済みのケースであってもデータの一部を修正すると、未計算に変更されます。

地震波形画面が下部に表示されている時は、現在の計算ケースの計算を行いたい地震波形を選択できます。

画面−7(計算ケースの切替)図2−7

画面の説明

画面−6で<計算ケースの切替>を行なった時の画面です。プロジェクト内の全計算ケースが表示されますので、修正したい計算ケースを選択して、<OK>を行います。

画面−8(地盤モデルの設定)図2−8

画面の説明

画面−6で地盤モデルタブをクリックした時の画面です。あるいは、{地震応答計算}、{計算地盤モデルの設定}を行っても構いません。

画面の左上は通常計算を選択した時に表示されます。基盤層の計算の時は非表示になります。登録番号リストには選択したボーリングN本の登録番号が表示されます。新規の場合はこのリストは空白です。登録番号を追加する場合には、<マップによる選択>を行います。<マップによる選択>を行った時の画面を画面−9に示します。

登録番号リストで1本を選択して<柱状図の表示>を行うと、画面−10が表示されます。

<1本削除>あるいは<全削除>は選択したボーリングをリストから削除します。

画面右上には選択したボーリングから生成した地盤モデルの模式図が表示され、画面下には地盤モデルの詳細な数値が表示されます。画面下の層厚等の数値は自由に変更することができます。数値を変更して<描画>をすると、最新の地盤モデルの模式図に更新されます。

ひずみ曲線のコンボボックスをクリックすると、登録されているひずみ曲線の名前一覧が表示されますので、その中から選択することが可能です。

層を増やしたり、減らしたりは、<行挿入><行削除>を行います。

画面−9(計算対象ボーリングの選択)図2−9

画面の説明

画面−8で<マップによる選択>を行った時の画面です。地図の選択は

・ 市区による選択

・ メッシュ番号による選択

・ 登録マップによる選択

のどれかを選択できます。

工学基盤面の設定方法も3つの内から1つを選択できます。

地図を選択すると、その範囲のボーリング位置が表示されます。ボーリングの上で右クリックすると、次の画面が表示され、ボーリング柱状図が確認できます。図2−9−1

<全選択>ですべてのボーリングが選択され、<全解除>で選択が解除されます。マウスの左クリックで選択、非選択が交互に切り替わります。

<OK>を行うと、選択したボーリングN本について、地盤モデルの生成を開始します。地盤モデルの生成のルールについては前述しています。

当然、選択したボーリングの本数が多い場合や、層数が多い場合は、生成に時間がかかります。

生成中はメッセージを出し、進行状況が分かるようにします。

生成が終了すると、画面−8に戻ります。

画面−10 柱状図の表示  図2−10

画面の説明

画面−8で<柱状図の表示>を行なった時の画面です。選択したボーリングの柱状図が表示されます。

<コピー>を行うとクリップボードにコピーされ、ワードやエクセルに貼り込む事ができます。

画面−11(計算条件の設定) 図2−11

画面の説明

画面−6で計算条件タブをクリックした時の画面です。あるいは、{地震応答計算}、{計算条件の設定}を行っても構いません。

計算条件の設定を行います。線形計算を行う場合は線形計算を選択します。

現システムの計算条件の設定方法を参考資料の「計算条件設定方法」に示していますが、上記の画面はほぼ同一です。

画面−12(出力項目の選択) 図2−12

画面の説明

層毎の出力項目を設定します。デフォルトでは「すべての項目」とします。

計算条件の設定が終われば<計算実行>を行います。地震応答計算が開始されます。

現システムの出力項目を参考資料の「出力項目」に示しますが、ここから速度時刻歴、速度増幅率は出力しません。また、現システムにないけれど、本システムで追加する出力項目は以下の通りです。

@ 最大加速度増幅率分布図

A 基盤層と地表面の伝達関数

画面−13(計算結果の表示、リスト) 図2−13

画面の説明

{計算結果の表示}、{計算結果(リスト)}を行うか、計算結果タブをクリックし、さらに計算結果リストタブをクリックした時の画面です。

地震応答計算の結果リストを表示します。登録番号あるいはページ切り替えで表示が変わります。

画面−14(ボーリング縦断図) 図2−14

画面の説明

{計算結果の表示}、{ボーリング縦断図}を行うか、計算結果タブをクリックし、さらにボーリング縦断図タブをクリックした時の画面です。

選択したボーリング群の任意の位置の縦断図を作図します。<設定>を行うと画面−15が表示され、縦断図位置などが設定できます。

<図のコピー>で表示している図をクリップボードにコピーします。

画面−15(縦断図の設定) 図2−15

画面の説明

画面−14で<設定>を行った時の画面です。縦断図の位置設定ができます。

画面−16(加速度時刻歴) 図2−16

画面の説明

{計算結果の表示}、{地震波}、{時刻歴}、{加速度時刻歴}を行うか、計算結果タブをクリックし、さらに加速度時刻歴タブをクリックした時の画面です。

選択した登録番号、層での加速度時刻歴を作図します。

基盤層の計算を選択した場合は、<地震波形データベースに保存>を行うと、表示している地震波形を地震波形データベースに登録できます。

<位置確認>を行うと、選択したボーリングの位置図を表示します。

ひずみ時刻歴、応力時刻歴は同じですので、説明は省略します。

画面−17(フーリエスペクトル) 図2−17

画面の説明

{計算結果の表示}、{地震波}、{フーリエスペクトル}を行うか、計算結果タブをクリックし、さらにフーリエスペクトルタブをクリックした時の画面です。

選択した登録番号、層での地震波のフーリエスペクトルを作図します。

応答スペクトルは同じですので、説明は省略します。

画面−18(伝達関数) 図2−18

画面の説明

{計算結果の表示}、{伝達関数}を行うか、計算結果タブをクリックし、さらに伝達関数タブをクリックした時の画面です。

基盤層と地表面との周波数別増幅率を作図します。

画面−19(ボーリング位置図) 図2−19

画面の説明

{計算結果の表示}、{分布図}、{ボーリング位置図}を行うか、計算結果タブをクリックし、さらにボーリング位置図タブをクリックした時の画面です。

選択しているボーリング群の位置図を表示します。

画面−20(最大加速度分布図) 図2−20

画面の説明

{計算結果の表示}、{分布図}、{地表面最大加速度分布図}を行うか、計算結果タブをクリックし、さらに最大加速度分布タブをクリックした時の画面です。

選択したボーリング群の最大加速度を色分け表示します。

色分けはいつでも変更できます。<描画パラメータを標準にする>を行うと、ここで設定した色分けが標準になります。

加速度増幅率、固有周期分布図の操作は同じなので省略します。

画面−21(計算結果のCSV出力) 図2−21

画面の説明

{計算結果の表示}、{分布図}、{CSVテキスト出力}を行うか、計算結果タブをクリックし、さらにCSVテキスト出力タブをクリックした時の画面です。

計算結果をCSV出力します。画面左に計算結果を数値表示します。<変更>でデータ保存先やファイル名が変更できます。

<CSV出力>で出力を開始します。

画面―22(ボーリングデータの入力) 図2−22

画面の説明

{データベース管理}、{ボーリングデータ}、{新規追加(手入力)}を行った時の画面です。

ボーリングデータを追加する事ができます。

画面−23(ボーリングデータの修正1) 図2−23

画面の説明

{データベース管理}、{ボーリングデータ}、{修正削除}を行った時の画面です。

修正したいボーリングをクリックして選択し、<修正削除>を行います。<修正削除>を行うと画面−22が表示され、データ修正や削除を行う事ができます。

画面−24(地震波形の新規追加) 図2−24

画面の説明

{データベース管理}、{地震波形}、{新規追加(SIN波)}を行った時の画面です。

地震波形の新規追加はSIN波しかできません。

適用範囲については限定を選択した時は適用するメッシュ番号を設定します。

画面−25(地震波形の修正) 図2−25

画面の説明

{データベース管理}、{地震波形}、{修正削除}を行った時の画面です。

修正したい地震波形を選択し、数値を修正します。

画面−26(地震波のインポート) 図2−26

画面の説明

{データベース管理}、{地震波形}、{インポート}を行った時の画面です。地震波を本システムに取り込みます。

画面−27(地震波のエクスポート) 図2−27

画面の説明

{データベース管理}、{地震波形}、{エクスポート}を行った時の画面です。

本システムで保存している地震波形をエクスポートします。

画面−28(ひずみ曲線の新規追加、削除) 図2−28

画面の説明

{データベース管理}、{ひずみ曲線}、{新規追加}、あるいは{データベース管理}、{ひずみ曲線}、{修正削除}を行った時の画面です。

ひずみ曲線を新規に追加したり修正できます。

<グラフ表示>を行うと設定したひずみ曲線を作図します。

現システムのひずみ曲線と土質区分の対応を、参考資料の「土質区分とひずみ曲線の対応その1、その2」に示します。

本システムも対応ルールについては同じとします。

画面−29(ひずみ曲線の表示) 図2−29

画面の説明

画面−28で<グラフ表示>を行った時の画面です。

画面−30(データ保存先) 図2−30

画面の説明

{オプション}、{データ保存先}を行った時の画面です。データ保存先を変更できます。特に共通データ保存先をサーバーに設定すると、地震波やボーリングデータを共有化できます。

画面−31(分布図の凡例設定) 図2−31

画面の説明

{オプション}、{分布図の凡例設定}を行った時の画面です。分布図凡例の値を変更できます。

画面−32(N値からVsへの換算方法) 図2−32

N値からVsへの換算方法を、

「道路橋示方書」あるいは「石油パイプライン基準」のどちらかから選択できます。