・地表から指定された深度までの平均S波速度を計算する.
・指定する深度は演算開始時に指定し,一連の演算で同一とする(デフォルト20m).
・指定された深度未満のボーリング資料は採用しない.
・土質名称およびN値からS波速度を推定する方法はSHAKEでの演算と同一とする.
・平均S波速度AVSの計算法は@層厚による推定法とA走時による推定法の2つとし,演算開始時に選択する.
AVS=Σ(S波速度・層厚)/(全層厚) … @
AVS=(全層厚)/Σ(層厚/S波速度) … A
A応答倍率の計算
・平均S波速度をもとに,次式で応答倍率を計算する.ここでA,Bは定数であり,デフォルトはあとで指定する.(なお,Aはマイナスの数値をとる)
log(応答倍率)=A×log10(平均S波速度)+B
Bメッシュによる平均
・既存のメッシュ系にしたがって,平均S波速度と応答倍率の平均と分散を計算する.
C地図出力
・ボーリング点ごとに計算された平均S波速度と応答倍率を,ボーリング位置にカラー出力する.
・メッシュごとに平均化された平均S波速度と応答倍率,およびこれらの分散(標準偏差)をメッシュごとにカラー出力する.
・出力形式は既存の形式に準じる(メッシュサイズは1km×1km,500m×500m,250m×250m).
D弾性での応答倍率の計算
・SHAKEプログラムのうち,地盤の応答倍率を計算するサブルーチンAMPにかかわる部分を独立に計算できるようにし,指定されたボーリングすべてについて応答曲線を計算して保存する.(SHAKEのOPTION15で分母のSUB−LAYERを開放基盤での基盤,分子のSUB−LAYERを開放基盤での表層と指定する.入力地震動は使用せず,くりかえし計算も行わない)
・次に,入力指定された周期(振動数)での応答倍率をボーリング地点での倍率として表示する.