(2)アレイ形状

空間自己相関法を用いて表面波の分散を推定する場合,円の中心及びその円周上に観測点を配置したいわゆる「円形アレイ」を使う。

地下構造調査では,通常,円形アレイの代替として,正三角形の各頂点及び重心に観測点を配置したアレイを用いることが多く,このようなアレイを便宜上「正三角形アレイ」と呼んでいる。正三角形アレイは適当な条件を満たしている場合は,円形アレイとほぼ同等の解析結果を与えることが知られている(岡田,2001;長・篠崎,2002)。

したがって,本報告書では「その1調査」と同じく,円形アレイと正三角形アレイとを特に区別することなく「アレイ」と称する。