4−7−1 解析の目的

平成16年度解析でも,平成15年度と同じく,推定したS波速度構造モデルの検証を広域にわたって行うため,札幌市内の地震観測点について1次元地震動解析を実施し,観測波と合成波の波形やスペクトルを対比することでモデルの検証を行った。

構造の検証に最も有効と考えられるのは,調査地域直下に震源を有する地震を対象として3次元地震動シミュレーションを行い,観測結果を説明できるか否かを検証する方法である。しかし,検討に該当するような良質な地震データをまだ取得できていないため,平成15年度と同様に1次元地震動解析を行い,物性値モデルの検証を行った。

1次元地震動解析のフローチャートを,図4−7−1に示す。

図4−7−1  1次元地震動解析のフロー