モデルでは,地震基盤を覆う堆積層を,当別層(西野層)の基底面で2層に区分し、地震基盤を含めて3層とした。当別層基底面は,当別層(西野層)基底等深線図(後掲,図4−6−2)に,また地震基盤面は地震基盤面等深線図(図4−2−7)に基づいて設定した。各層の密度値は基礎試錐「石狩湾」(石油公団,1995)の密度検層結果を参考に設定した。なお,計算値の絶対値自体には意味は無く,観測値とは相対的な変化について比較するものであることに留意されたい。
Model line 1,2では,モデル西端山地部の高重力異常は火成岩体(貫入岩)の影響と考え,火成岩体の分布図や平成15年度重力モデリング結果も参考にして,第2層の密度を2.40g/cm3と低地側よりも高く仮定した。観測値と計算値には部分的に違いはあるものの,全体的には計算値は観測値をほぼ満足する結果となった。
また,Model line 3,4では,計算値は観測値とほぼ同じような傾向を示している。