4−2−7 重力を考慮した地震基盤深度

地震基盤深度Aを上記カで求めた深度差で補正し,重力を考慮した最終的な地震基盤等深線図を作成した(図4−2−7)。得られた地震基盤構造は基本的にコントロール点における地震基盤深度によるものであり,重力による地震基盤深度は,コントロール点が粗な地域の内挿に寄与している(札幌市南西の山地部ほか)。また,使用した重力データの格子点サイズは1kmであり,それ以下の短波長の変化はコントロール点のデータによらざるを得ない。単純なモデルに当てはまらない山側(火成岩の貫入岩体などからなる)の構造も,他の情報によって検討する必要がある。