また,第四系基底深度の拘束を全観測点に適用した。拘束条件は,平成16年度反射測線近傍のNo.29,No.30の深度の拘束をやや深めに変えた他は,平成15年度と同じとした。したがって,平成15年度と同様に,ほとんどの観測点で第1層と第2層の境界深度または第2層と第3層の境界深度に対し拘束することとなった。
当別層(西野層)基底深度の拘束は,No.25を除く全観測点に適用した。拘束条件は平成15年度と同じであり,ほとんどの観測点で第3層と第4層の境界深度または第4層と第5層の境界深度に対し拘束することとなった。
このような拘束条件を与え,再度,最小二乗法を用いた全観測点(35地点)同時解析を行った。層数,初期モデルは平成15年度調査と同じものとした。
観測点位置図を図4−1−1に示すとともに,全観測点(35地点)の解析結果を図4−1−2−1、図4−1−2−2、図4−1−2−3、図4−1−2−4に示す。
一部の観測点の低周波数側で,理論位相速度と観測位相速度に多少ずれが見られるものの,全体的には,理論位相速度は観測位相速度を平成15年度と同程度に説明できている。