4−2 データ取得作業

屈折法地震探査測定作業は,平成15年10月28日から10月29日にかけて実施した。

ア 受振器設置作業

受振器を,測線上には反射法地震探査と同じように25m間隔に507点,独立観測点には54点,計561点に設置した。

イ 起震車による発震及びデータ取得作業

起震車4台による発震を行い,屈折波の観測を行った。発震点は,次に示す4地点に設置した。

     発震点VP−1 :測線東端から約500m離れた地点(白石区東米里),スイープ100回

     発震点VP−2 :測線中央部近(東区つどーむ付近),スイープ50回

     発震点VP−3 :測線西延長上(北区新琴似町),スイープ100回

     発震点VP−4 :測線西延長上(手稲区前田森林公園付近),スイープ100回

各発震点では50〜100回のスイープ発震を行い,測線の全区間(561受振点)においてデータを取得した。データ取得システムは,反射法地震探査と同じである。

独立観測点でのデータ収録には,6チャンネルの観測装置(MS−2000)を9箇所配置して,各観測装置の周辺で50m間隔,6チャンネルのデータを取得した。

ウ 探査仕様

<震源系>

・起震車(大型バイブロサイス車)  : 4台

・スイープ長            : 20 sec

・スイープ周波数          : 6〜40 Hz

・スイープ回数           : 50〜100回

・発震点数             : 4点

<受振系>

・受振器              : 上下動,SM−7

・受振器の固有周波数        : 10 Hz

・受振器数/受振点          : 9個

・受振点間隔            : 25 m

・受振点数             : 561点

<記録系>

受振ライン

・データ収録装置          : GDAPS−3(デジタルテレメトリー型)

・サンプル間隔           : 4 msec

・記録長              : 12 sec(相互相関後)

・チャンネル数           : 507 (固定展開)

   独立観測点

・データ収録システム        : MS−2000D

・サンプル間隔           : 4 msec

・記録長              : 連続観測

・チャンネル数           : 54 (9台×6チャンネル)