7−3−6 解析の手順

以下の手順に従って解析を行った。解析のフロチャートを図7−3−6に示す。

@ 札幌市震度計ネット,ボアホール式地殻活動観測網,K−Netの観測波形(地表観測波)の解析

観測された加速度データの各成分について基線補正を行った後,時間積分を行い速度データへの変換を行った。次に,SH波に着目した解析を行うために,NS成分とEW成分のデータからTransverse成分(地震波の到来方向と直交する方向)への変換を行った。そして,入力波として用いるF−Net HSS観測点とサンプリングレートを合わせるために,100Hzから80Hzのリサンプリングを行った。さらに,微動アレー探査によって推定されたモデルの検証に有効と思われる周波数に限定するために1.0Hzのハイカットフィルタを実施した。

A F−Net HSSの観測波形(基盤入力波)の解析

NS成分とEW成分のデータからTransverse成分(地震波の到来方向と直交する方向)への変換を行った。さらに,地表観測波のそれと同様の理由で1.0Hzのハイカットフィルターを実施した。

B 応答計算

F−Net HSS観測波形を入力波(解放基盤入力波)とし,各地表観測点の微動解析結果より推定された1次元地下構造モデルの応答計算を行った。

C フーリエスペクトルの計算

入力波,地表観測波,合成波のぞれぞれのS波初動から5秒間に対して,フーリエスペクトルを計算した。