７−１−６ 微動アレー結果による地下構造モデルの検討
前記ア及びイで述べたように，反射解釈断面図を参照しながら，微動アレー探査結果を層区分する際に，隣り合う観測点の同じような速度を示す層同士を結ぶことを基本としたが，解釈断面図の地層の厚さや分布深度が変化する場合には，一つ上又は下に隣接する速度の異なる層まで含めて，あるいは速度の異なる層に乗り換えて一つの地層として解釈した方が，反射解釈断面図に比較的よく合うことが判った。このような考え方を，反射測線から離れた微動各観測点についても適用し，既存ボーリングデータなども参照しながら，Ｓ波速度構造の層区分を行い，地下構造モデル作成のためのデータとした。
層区分を行ったＳ波速度構造の断面の位置図を図７−１−６に，各断面図を図７−１−７−１、図７−１−７−２、図７−１−７−３、図７−１−７−４、図７−１−７−５に示すとともに，各断面の層分布の特徴を以下に述べる。