以上のように,微動アレー探査結果も反射法探査結果と同じように,同じ地層でも深いところほど大きなS波速度が分布するという観点から解釈すると,反射解釈断面図の地層分布の形状・深度と比較的よく合い,背斜構造もある程度反映した結果となった。
ただし,No.12やNo.24では,微動の基盤深度が反射基盤深度よりも500〜600m程度浅くなっている。また,測線北側(東側)のNo.25のように,反射解釈断面図の地層境界面に対比させたS波速度構造の層区分の各境界面が,地層境界面よりも浅いというケースもあった。
微動アレー探査結果と反射法結果の基盤深度の違いが比較的大きかったNo.12,No.24及びNo.25については,解析上の検討を行ったので,その結果を次に述べる。