5−2−4 発破による発震及びデータ取得作業

屈折法測線両端に設定した発破点2箇所(SP−1及びSP−2)において,それぞれ爆薬量50kgの発破を行い,約30kmの区間で屈折波の観測を行った。

発破時におけるケーシング(塩ビ管),土石,孔内水などの飛散防止のために,孔口を防護用ケプラー製ネット及び防護用ブラスティングネットで覆い,四隅をアンカーで固定した。図5−2−1に発破孔装薬及び防護概要図を示す。

観測作業では,遠隔無線発破によって発破を行った。

各発破点での発破時刻は,以下のとおりである。

・SP−1 : 平成14年11月28日 午前1時30分10秒568ミリ秒

・SP−2 : 平成14年11月28日 午前2時00分10秒030ミリ秒

発破の観測では,反射法測線の受振点681点に,以下の受振点を追加して,合計910点の受振点でデータを取得した。

・受振ライン   : 139点(反射法測線北側延長部)

・独立観測点    : 78点 (反射法測線南端とSP−1との間 13台×6CH)

・発破元     : 12点 (各発破元で6点)

独立観測点でのデータ収録には,6チャンネルの観測装置(MS−2000)をSP−1と反射法測線南端との間に13箇所配置して,各観測装置の周辺で50m間隔,6チャンネルのデータを取得した。さらに,発破元には,別途,観測装置を配置して,各発破での震源近傍のデータを取得するとともに,他の発破の観測点としても使用した。なお,独立観測点のLocation番号としては,便宜的に,南部ではSP−1の発破元から順に1001〜1084,北部のSP−2の発破元では,2001〜2006とした。