(7)表層補正(静補正)

地表付近には,弾性波速度が極端に遅い(一般に,P波速度で1000m/s以下)表層部(風化層)が存在する。この表層部の形状の不規則性は,地下からの反射波の時間のずれとなって現れ,重合後の記録において著しい品質低下を招く。この対策として地表付近の表層を除去し,表層基底の速度層に置換する表層補正(時間補正)を行った。タイムターム法により求めた表層構造を図4−4−4に示す。