(5)測線中央部での発震 (VP−418/受振区間 Loc.139−458)

図4−4−1−5

発震点近傍の屈折初動の見掛け速度は約1500m/sを示す。

地表から往復走時で1.5秒までの区間にいくつか明瞭な反射波が見られる。特に,発震点近傍において,0.3〜0.4sec並びに0.7sec付近に双曲線の頂点をもつ強振幅の反射波が存在する。0.7秒付近の反射波の頂点は,発震点直下よりやや南側に位置していることから,北傾斜の構造と推定される。

この反射波の南側延長では,見掛け速度約2300m/sを屈折初動が見られる。さらに,Loc.220より南側では,基盤面からと推定される見掛け速度約6200m/sの屈折初動が存在する。