調査測線に沿って基準点を5箇所に新設し,GPSによる基準点測量を実施した。観測は,GPS受信機5台を各点に設置して同時観測を行い,その観測結果に基づき,基準点位置を算出した。
(イ) 測線測量
測線上に25m間隔で測点(受振点・発震点)の位置を,独立観測点では50m間隔で受振点位置を木杭で表示した。
(ウ) 多角測量
林などの障害物により,RTK−GPS測量が困難な場所に,国家三角点を与点として,基準点の設置を行い,これを基に受振点の実作業路線沿いに多角測量を行い,多角点を設置した。
(エ) 細部測量
新設基準点及び多角点を与点として,RTK−GPS測量の放射法,又は,多角測量の放射法を行い,受振点と発震点の平面直角座標と標高を求めた。
(オ) 使用した国家三角点及び国家水準点
一等三角点 :札幌北端(5万分の1地形図;札幌)
四等三角点 :八幡西(5万分の1地形図;札幌)
二等水準点 :4605(5万分の1地形図;札幌)
二等三角点 :野々沢(5万分の1地形図;石山)
準基準水準点 :328(5万分の1地形図;石山)
(カ) 測定諸元
準拠楕円体 :GRS80楕円体
長半径 :6,377,137 m
扁平率 :1/298.257222101
投影法 :TM図法
座標系 :12系
座標原点 緯度 :44°00′00″ N
座標原点 経度 :142°15′00″E
縮尺係数 :0.9999
北方加数 :0.0m
東方加数 :0.0m
(キ) 主要器材
・トータルステーション :TOPCON GPT6003C
・オートレベル :TOPCON AT−G3
・GPS受信機 :トリンブル4000SSE及び5700