3−3−1 観測点位置

本年度は調査地域中計21ヶ所でS波速度構造を推定した。全体計画では測定箇所は30箇所となっており,当初,平成13年度は,その内の17ヶ所での実施が計画されていたが,調査地域西側の山麓部では複雑な構造が予想されたこともあり,4ヶ所が追加された。なお,計画全体では平成14年度に反射法地震探査も計画されている。そこで,平成13年度における,微動アレー探査は,

@ 既存のボーリングでPS検層などの弾性波速度データのある地点,または強震計が 設置されている地点で実施する。なお,ここで取得されたデータに対して2つの 解析方法,すなわち空間自己相関法とf−k法の比較検討を行う。

A 反射法実施予定測線付近で実施する。これにより,次年度以降に実施予定の反射 法結果との比較・照合が容易になると期待される。

B 調査地域を平均的にカバーできるように探査ヶ所を設定する。

という方針で観測地点を設定した。観測位置を図3−1に示す。また表3−1に各観測点アレーの中心の所在地,実施日を示す。追加測定分の観測点番号はNo.18〜No.21である。

表3−1 微動アレー探査観測点所在地・実施日