駒澤ほか(1998a)は図2−27に示すように,研究各機関,大学,民間企業などの協力を得て日本列島全域にわたり重力データの収集・編集を実施し,札幌地域においても約25,000点の重力データを統一規格で編集し,20万分の1札幌地域重力図(ブーゲー異常)を作成した。駒澤ほか(1998b)は,留萌市−秩父別町−妹背牛町−滝川市−美唄市−砂川市−岩見沢市−江別市−石狩市をとおる低地帯は,このブーゲー異常図に現れている低重力異常域に対応し,低地帯内でも局所的な低重力異常(例えば,札幌市の北東10kmなど)は沖積層や洪積層が厚いためと指摘している。