この検討においては、P波速度が堆積年代の1/6乗に比例するとしたFaust(1951)の式などを参考にして回帰式を作成した。図5−15は、大阪平野全域データのうち、堆積年代と分布深度が大きく変化する断層近傍のデータを集積して、P波速度、堆積年代、分布深度の関係を示した図である。この図に示すように、図中に示した回帰式を用いることによって、P波速度の推定ができることがわかる。
ただし、VpはP波速度(m/sec)、Tは堆積年代(万年前)、Dは深度(m)を表す。
図5−15 大阪平野の断層近傍データを用いた回帰式の検討例