なお、大型バイブレータの進入が困難な狭い道路においては、代替震源として油圧インパクターを用いた。油圧インパクターは、ガス圧で加速されたピストンロッドがベースプレートを打撃することにより発震を行う重錘落下型震源である。油圧インパクターは、この重錘落下型装置を車載することにより移動性を高め、測定の効率を高めたものである。最大200kgの重錘を高さ約3mから落下させた場合に相当する発震能力をもつ。特徴として、
@ 浅層探査に必要な高周波成分に富んだ震源波形
A リバウンドを抑えることにより単純な震源波形
B 舗装道路上でも使用可能
C 移動が容易で測定の効率が高い
等が挙げられる。図4−12に油圧インパクターの外形を示す。
表4−5 使用機器一覧(P波反射法地震探査)
図4−10 P波バイブレータの発震機構
図4−11 大型バイブレータ(Y2400)の外形
図4−12 油圧インパクターの外形