八尾測線は東大阪測線に代わって設置された測線であるが、人口密集地のひとつで地震基盤までの地質構造に関する情報が乏しく、また、既存重力探査データの解析から大阪平野内で最も基盤岩深度が深く示されている地域において、その地震基盤の性状を確認することを目的に設定した。
大阪湾岸第1測線は、八尾測線同様、人口密集地のひとつで、既存重力探査データの解析から推定されていた基盤岩の起伏構造を明確にすることを目的とし、既に実施された大阪湾岸第2測線・大阪市反射法探査との連続性を考慮して設定した。
堺築港東西測線は追加調査として実施したが、大阪湾岸第2測線で検出された落差構造と延長を確認すること、地震基盤の性状を確認することを目的に設定した。
以上の3測線の概略位置を既存データ分布図に重ねたものを図4−1に、同位置を既存重力探査結果から推定された図3−8の基盤深度分布図に重ねたものを図4−2に示す。
八尾測線と大阪湾岸第1測線については第1回委員会(平成16年7月14日開催)にて、堺築港東西測線については第2回委員会(平成16年12月1日開催)にて探査目的とその位置について了承された。
表4−3 P波反射法地震探査測線と対象とした地下構造
図4−1 P波反射法地震探査測線位置図(既存データ分布図に重ねて表示)
図4−2 P波反射法地震探査測線位置図
(既存重力探査による推定基盤深度分布図に重ねて表示)