この検討においては,P波速度が堆積年代1/6乗に比例するとしたFaust(1951)の式などを参考にして回帰式を作成した。図6−14は,大阪平野全域データのうち,堆積年代と分布深度が大きく変化する断層近傍のデータを集積して,P波速度,堆積年代,分布深度の関係を示した図である。この図に示すように,図中に示した回帰式を用いることによって,P波速度の推定ができることがわかる。
ただし,VpはP波速度(m/sec),Tは堆積年代(万年前),Dは深度(m)を表す。
図6−14 大阪平野の断層近傍データを用いた回帰式の検討図