5−1−3 探査測線位置を決定した経緯

平成15年度の探査対象は、[2.4調査地域の選定とその経緯の概要]に示したように、大阪平野における既存の地質情報の分布状況等を考慮し、基盤岩深度などの地質構造が解明されていない地域とした。

大和川南測線に対する選定理由は、人口密集地のひとつで地震基盤までの地質構造に関する情報が乏しく、また、既存重力探査データの解析から基盤の局所的な高まりが推定されている地域に、この高まり等の地震基盤の性状、特に地震基盤までのP波速度構造を推定することを目的に設定した。なお、大和川南測線については第1回委員会(平成15年8月8日開催)にて、探査目的とその位置について了承された。

表5−3 P波屈折法地震探査測線と対象とした地下構造