2−4−1 <大阪平野北部>
豊中市から枚方市にかけての大阪平野北部は、南北方向の上町・生駒断層と東西性の有馬高槻断層帯が交差する地域のため、地下構造は複雑と推定される。この地域の中で、豊中市、吹田市、茨木市すなわち千里丘陵及びその西側は、基盤岩に達する温泉ボーリングも多く、表層地質による研究が十分になされており、バイブロサイスによる反射法探査も実施されており、調査データが比較的多いため、とくに新たな調査を行う必要はないと考えられる。これに対して、高槻市から枚方市にかけては、重力探査の結果では基盤岩深度が1000mを超える地域が多いと推定されているが、地下構造はほとんど未解明であり地下構造調査の重点地域のひとつと考えられる。