8−1 P波とS波(弾性波)
地震が発生するとき、震源で発生する地震波にはP波とS波の2種類がある。P波は縦波あるいは粗密波と呼ばれる波で、体積の変化を伝える波である(下図(図8−1)左)。S波は横波あるいはせん断波と呼ばれる波で、体積は変化せず媒質の変形が伝わる波である(下図(図8−1)右)。地震が発生して伝わってきた波のうち初期微動と呼ばれるものがP波、主要動と呼ばれているものがS波であり、それぞれPrimary(最初の)、Secondary(2番目の)に由来する。
それぞれの波が地盤を伝わる速さを、P波速度及びS波速度といい、地盤が固いほどそれぞれの速度は速い。