5−4−4 減衰常数の推定

S波の減衰定数を推定した研究結果は著しく少ない。最近、堀家(2002)は、孔内アレイ観測の記録を使って大阪平野内の堆積層での値を推定し、1/15が提示されたが、観測地震波のアレイ観測データの収集など、今後の情報の集積が必要である。

参考文献

堀川ほか(2002):大阪平野の3次元地盤構造モデルの作成.活断層・古地震研究報告,no.2,pp.291−324,産業技術総合研究所.

井上ほか(2002):V−4.深部の地質と構造−ベイエリアの地盤と建設−. 大阪湾地盤情報の研究協議会,pp.212−240.

Gassmann,F.(1951):Elastic waves through a packing of spheres.Geophysics,vol.16,

pp.673−685.

松枝ほか(1996):サスペンション式PS検層によるによる弾性波速度(Vp,Vs)と地質との対比.物理探査,vol.49,pp.360−371.

松本ほか(1998):地下深部における大阪層群の動的特性.物理探査学会第98回学術講演会講演要旨,pp.54−58.

堀家(2002):大阪平野S波Q値の推定.地球惑星科学関連学会2002年合同大会予稿集,S049−010.