5−2−3 有馬高槻断層帯に伴う陥没帯
茨木測線においては、有馬高槻断層帯の南側に陥没帯を伴うことが明らかとなった。この陥没構造は、堀家ほか(1998)や川崎ほか(1994)などによる反射法探査結果によっても有馬高槻断層帯の南側に存在することが指摘されていたが、本探査によって、有馬高槻断層帯南側の複数地点において、陥没構造が確認されたことになる。しかし、重力探査結果によって推定されている基盤岩深度構造においては、必ずしも明確な陥没形状が連続して認められないため、この陥没構造は断層帯の南側に断続的に分布している可能性があると考えられる。