(3)本測定

所定の発振点に振源を配置した後、上記発振テストで決定した標準垂直重合数(スタック回数)分、発振を行うと共に、1発振点に対して、発振点近傍の約2,500m区間の受振点で観測した。観測された波形記録を、受振点近傍のアンプユニット(RSU)でA/D変換(アナログ信号からデジタル信号への変換)し、スタック及び相互相関処理を行い、その後、観測車内の探鉱機に転送した。観測車内では、モニタで記録の品質を確認すると共に、磁気テープ(8mmテープ)及び収録装置のハードディスクに記録を保存した。なお、記録の品質が良くない場合には、直ちに再測定を行った。

上記作業を発振点及び受振区間を20mずつ移動させながら順次記録を収録した。

なお、1発振点に対し、データを収録する受振点の配置、すなわち展開方法は、発振点が受振区間の中に位置するスプリット展開法を基本とした。図4−9に発振点と受振区間の関係(展開法)及び発振点移動に伴う受振区間の移動状況を示す。

図4−9 発振点と受振区間の関係(展開法)及び発振点移動に伴う受振区間の移動