4−1−3 探査測線位置を決定した経緯
平成14年度において探査の対象とした地域は、[2.4調査地域の選定とその経緯の概要]において前述したように、既存の地質情報の分布状況などより、基盤岩深度などの地質構造が最も解明されていない地域とした。さらに、探査測線は、地下構造の走向(構造の伸びの方向)と可能な限り直角に近い角度で交差する道路であること、地下鉄や高架沿いなど反射法地震探査の調査上支障となる道路構造でないこと及び交通状況等を考慮し、図4−1に示す第1測線計画案として茨木測線(8km)と枚方測線(12km)の2測線を計画して第1回委員会(H14.8.8)に諮った。その結果、調査対象地域の選定に関してはとくに問題ないが、第1測線計画案と枚方撓曲などの地質構造との関係や、東西方向の測線設定など、より効率の高い測線計画とする提議があり、道路状況等を踏まえて再検討することとなった。図4−1 P波反射法地震探査測線計画決定の経緯
そこで、現地踏査結果及び第1回委員会議事を踏まえて修正した第2測線計画案と第3測線計画案の2案を第2回委員会(H14.8.12)に諮った。その結果、表4−3に示す探査目的に対して、枚方測線(12km) 、高槻測線(3km)、茨木測線(5km)の3測線とする第3測線計画案が了承された。
表4−3 P波反射法地震探査測線と対象とした地下構造