(2)H14−A測線

H14−A測線は、CDP972地点でSK87−1測線のCDP465地点と交差している。H14−A測線の解釈は、まず、愛宕橋Brの柱状図を起点にH15−B測線、SK87−1測線と反射イベントを追跡し、SK87−1測線とH14−A測線との交点で第四系ベース、仙台層群ベース、高館層トップおよび基盤岩トップの反射イベントを同定した。次に、これらの同定したイベントをH14−A反射断面上で左右に追跡した。解釈結果を第4.1.4に示す。図中の四角および括弧で囲んだ数字は既述した反射断面解釈結果と同様、P波の区間速度を示している。なお、H14−A測線北部では、地質的には綱木層は番ヶ森山層に、高館層トップ〜基盤岩トップ間の高館層+槻木層は松島層+綱尻層+佐浦町層+塩竃層に対比できると考えられるが、ここでは便宜上反射面の名称を高館層トップとしている。

平成14年度の解釈結果では、SK87−1測線との交点における第四系ベースを平成15年度の解釈より一つ浅い反射イベントとしていたため、これを改めた。各反射面は、全体的に北に向かって浅くなる傾向を示している。また、基盤岩トップが測線中央部で窪んでいるのが特徴的である。