3−1−4 宮城県北部地震関連データ

平成15年7月26日に、宮城県北部地震が発生した。前震、本震および余震のうち、最大震度5弱以上の地震は計5回観測されている。これらの震源リスト(気象庁web公開資料)を表3−1−4−1に示す。最大震度6強の7時13分に発生したものが本震である。

宮城県災害復旧対策本部による主な被害の状況は、次のようである。

人的被害

死者・行方不明者 なし

重傷者 51名(10市町)

軽傷者 624名(17市町)

合 計 675名

住宅等

全  壊 1,276棟(8町)

半  壊 3,809棟(10町)

一部破損 10,975棟(23市町)

合  計 16,060棟

仙台市宮城野区五輪で観測された本震の強震動記録波形(震度4)を図3−1−4−1に、また、より震源に近く震度6弱を記録した涌谷町新町における本震の強震動波形記録を図3−1−4−2に示す。両図とも、青線で示した波形が震動の加速度、赤線が震動の速度および紫色の線が震動の変位量を示している。各々の波形記録で、上段は南北方向(図中では「NS」)、中断は東西方向(図中では「EW」)および下段は上下方向(図中では「UD」)である。

各記録とも、上下方向に比べて南北方向および東西方向は2倍以上の揺れを記録している。また、涌谷町新町の記録と仙台市宮城野区五輪の記録を比較すると、変位量は概ね5分の1程度小さくなっていることが分かる。