得られた記録に反射法の標準処理を行い、重合記録(図3−2−5−1,図3−2−6−1)、深度記録(図3−2−5−2,図3−2−6−2)を得た。測線長が短いためマイグレーション処理は行っていない。それぞれLine1との対比と解釈図を、図3−2−5−3および図3−2−6−3に示す。以下にその概要を示す。
・ Line−1A: 交差する主測線Line−1で確認された基盤上面と思われる約1.1秒(約1.4km)までの各反射面に対応する各反射面が得られている。特に、0.8秒(約0.9km)付近までは、記録の質の高い東下がりの反射波が得られており、活断層詳細デジタルマップの記載と整合的である。
・ Line−1B: Line1Aと同様に主測線と同様の反射波のパターンが確認できた。大まかには東下がりの傾向を示すが、測線中央若干西側のCDP50付近で向斜傾向を示し、CDP15で背斜の傾向を示す。測線東端では東に向かって下がって行く傾向を示しており、千里断層の記載と整合的である。