3−1−6 PS検層等による速度構造

伊勢平野周辺で中・深部を対象として実施された速度検層は、防災科学技術研究所の高感度地震観測井などでの結果があるのみである。平成15年度の調査では、これらのデータと反射法地震探査の結果(図3−1−6)から、以下のP波速度とS波速度の関係を導いている。

   Vs=0.5678*Vp−407.21             (3.1.1)

ただし、以下の条件が必要であり、Vsが400m/secに満たない極浅部のS波速度の推定が課題として残されている。

・Vsが400m/sec以上であること。

・推定されたVsは±100m/sec程度の推定誤差が含まれていること。