反射法地震探査の測線は、三重県津市栗真町屋町から鈴鹿市稲生町に至る南北測線Line−1と、三重県四日市市午起から海岸沿いを北進し、四日市市富双に至る南北測線Line−2の2測線である。Line−1は、対象地域の先新第三系基盤上面までの構造および速度を捉えることを主目的として実施し、Line−2は、平成15年度調査測線東端で存在が示唆された四日市港断層の位置の詳細を把握することを目的として実施された。
本調査では、大型の非爆薬人工震源バイブレーター1〜3台およびミニバイブ1台を震源として用いた(図2−1−2−1、図2−1−2−2および図2−1−2−3参照)。Line−1においては、受振点間隔25m、発振点間隔標準100m、標準360チャネルのCDP重合法に基づくデータ取得を行った。四日市港断層の延長部を調査するLine−2については受振点間隔10m、発振点間隔標準20mの高密度発振を行った。
測線上に設置された受振器で取得された反射波データは、ディジタルテレメトリー型探鉱機および独立型データ記録装置によって記録された(図2−1−3参照)。
本調査の測定仕様を表2−2−1 にまとめて示した。測定仕様詳細は付録3に示す。