観測には、7台の微動計を使用し、観測点の配置は二重正三角形アレーとした(図3−2−8)。図3−2−9に観測点配置図を、表3−2−3にMアレーの中心点の緯度、経度を示し、巻末資料に各観測点の詳細配置図を示した。
観測地点は、原則として下記の3つの条件を満たす候補地点を地図上で選定し、現地踏査の上で決定した。なお、Sアレーの中心地点では、後述する地盤モデルの検証においてH/Vスペクトル算定のために、上下動に加え、水平動直交2成分(N−S,E−W方向)の3成分観測を行った。
・ 地表面の起伏が激しくなく、水平成層構造の仮定が著しく破綻しない箇所
・ 近傍に人工的な強い振動源がなく、常時微動が特定の伝播方向を持たないと思われる箇所
・ 断層等の地下構造の急変が推定される箇所をできるだけアレー内に含まない
図3−2−8 4種類のアレー配置図
表3−2−2 使用したアレーの大きさ
図3−2−9 観測点配置図(赤線は活断層の位置を示す)
表3−2−3 微動アレー観測地点一覧