3−1−7 課題及び問題点

基盤深度が概して深いことから、平野部における基盤岩確認の情報が極めて少ない。また、平野部での基盤岩深度の確定地点がほとんどないため、地下構造の推定においても、現状では、点から線、線から面への展開における精度が低いものとなっている。

現状において、中新統の分布深度や性状を特定できるデータが少ない。基盤深度が浅くなるにつれて中新統の層厚も相対的に薄くなることが想定されるが、深井戸の資料からは、地質区分が困難なことが多く、今後さらに調査ボーリングデータや温泉ボーリング資料の収集分析の継続が必要と考えられる。