(2)中新統上面

中新統は、亀山市から松阪市にかけての布引山地東縁断層帯の西側では地表付近で分布が確認されるが、平野部での中新統上面に関する情報量は極めて少ない。濃尾平野南部及び伊勢湾北部における反射法探査や音波探査によって、中新統相当層として部分的に推定されているが、伊勢平野内では見当たらない。

平野の中央付近では、四日市市山之一色町における掘削深度1,202mのボーリング試料の微化石分析(文献No.35)により、深度1,080m以深が中新統とされている。この他で特定されているデータは、収集した資料からは確認されない。

中新統上面については、既存調査のデータが少ないため、本調査では等深度線図を作成しない。