3−1−3 既存ボーリングデータの調査結果

表3−1−1及び図3−1−1に示した伊勢平野内における既存のボーリング資料を収集し、ボーリング柱状図としてまとめた。収集した資料は、以下のとおりである。

・ 伊勢平野内の温泉を主体とする大深度ボーリング資料29孔(簡易柱状図としてコンパイル)

・ 深井戸資料台帳376孔

・ 津市地盤調査資料382孔

・ 鈴鹿市井戸資料511孔

・ 木曽岬町井戸資料41孔

・ 四日市市井戸資料2孔

・ 亀山市井戸資料2孔

・ 多度町井戸資料3孔

・ 三重県ボーリングデータベース1415孔

・ KIK−NET地震観測孔7孔

・ K−NET地震観測孔8孔

これらのボーリングにおいて、基盤岩と思われる岩盤(硬岩、花崗岩、岩盤の記載表現を含む)が確認されたのは、20孔程度であるが、そのすべてが布引山地と鈴鹿山脈側の山地部及び松阪市内から南側に集中しており、平野の中央部においては基盤岩の確認事例が見当たらない。

四日市市山之一色町地内では、掘削深度1,202mのボーリングが行われており、この試料による微化石分析が行われている(文献No.35)。この孔は、基盤岩までは達していないが、微化石分析結果から深度1,080m以深を中新統としている。